左側が先日、新川崎駅前での街宣にて演説した弁士の佐久間吾一氏、右側は筆者(有門大輔)が7年前に東京・西葛西で開催したデモ行進の様子
…今後、川崎市内での行動にあっては、さらに刺激的なノボリが登場するであろうことだけは宣言しておきたい!
☆幻の「新宿区ヘイト規制条例」との対比!
完全アウェー状態の川崎市における「街宣増加」現象?
神奈川新聞(カナロコ)は6月30日付の記事「時代の正体 レイシストを追う」にて、我々が6月27日に新川崎駅前で開催した演説活動に言及した。
以下、その一部を抜粋しておきたい。
まず、国会でのヘイトスピーチ規制法(正式名称:本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)にしても、川崎市ヘイトスピーチ規制条例(正式名称:川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例)はじめ各自治体でのヘイト条例にしても、ある意味では出来て良かったのだと思う。
良かった…などと言えば語弊があるが、そう悪い部分ばかりではない。
確かに、特にヘイト規制法・条例の施行以降、右派市民勢力「行動する保守運動」からは少なからず脱落者を出し、いなくなった人もいるが、運動体そのものとしては所謂「死ね」「殺せ」の類の不規則発言がなくなり、運動体として洗練されてきたように思える。
何よりもヘイト規制の法律や各自治体ごとの条例があろうと、右派系・保守派のデモ街宣・集会の類はその時々の縛りで程度の差はあれ、普通に出来ているということ。
それもそのはず。
そもそも、右派系・保守派のデモ街宣・集会とは日本での在留資格を有さない不法滞在など外国人犯罪者は強制送還しましょう…技能実習生や留学生をはじめ所謂「移民」とされるような外国人の受け入れを制限しましょう…日本を侮ったり悪し様に言う動きに対しては断固、反撃なり反駁していきましょう…といったようなことが趣旨であり、決して外国人に危害を加えることが趣旨ではないからだ。
それを「差別だ」「ヘイトだ」と言っているのは所謂ヘイト規制推進派の「妨害集団」でしかなく、本来的な意味での差別ではないし、ヘイト(憎悪)と言うからには相応の原因なり大元なりが他国にこそあるものに他ならない。
☆「反韓のメッカ」から撤退した背景…!?
唯一、こと関東圏にあって「デモ街宣の類が出来なくなった」というケースでは東京・新宿区の新大久保。
かつて反韓デモの代名詞とされた新大久保では、平成25年6月30日以降、新大久保を基点とした右派系・保守派のデモ街宣は開催されていない。
★NPO法人外追 公式サイト(広報)より
【東京】新宿・在日外国人犯罪追放デモ報告 2013年07月01日
最後に開催されたのは、まさに我々が平成25年6月30日に主催したデモ行進であったわけだが、この時に本来的な右派系・保守派としてのデモ行進を形としてハッキリと示した。
…他方、新宿区を拠点に社会の裏と表を繋ぐ然る「フィクサー(黒幕)」が介在することで、新宿区で制定・施行が取り沙汰されていた「新宿区ヘイト規制条例」が完全に葬られたものだ。
新大久保で妨害集団が大挙動員されては反韓デモとの衝突が繰り返されていた新宿区にあっては自治体も頭を悩ませ、区独自のヘイト規制が取り沙汰されていたものである。
言ってみれば騒ぎの発端とされる右派系・保守派による反韓デモもやらせない代わりに、新宿区ヘイト規制のような条例もやめてくれ…という一種の手打ちによって事なきを得た。
自治体・行政の側と反韓デモの双方を、両成敗的に引かせたものである。
しかし、結果的にではあるが、川崎市ではヘイト規制条例が制定・施行された状況でも依然として右派系・保守派による街宣は出来ている。
加えて言うなら新宿区を通り越して東京都独自のヘイト規制条例が施行された都内にあっても然り。
★NPO法人外追 公式サイト(広報)より
【東京】「ヘイト認定」に対する東京都への申し入れ! 2019年10月21日
画像:当時の新聞記事より
都条例では我々も『日権会(日本人の権利を守る市民の会)』としての練馬区での行動(朝鮮学校による「無償化要求」署名活動への抗議)を通じて「ヘイト認定」されるに至ったが、それとて「ヘイトとされる『発言のみ』が問題であり、それぞれの主張とされている街宣やデモ行進そのものを否定するものではありません」との都の公式見解を得たものだ。
その都度、言わば「不規則発言」とされた箇所を修正、訂正していけば良い。
川崎市では確かにデモ行進は出来難くなったが、定点での街頭演説活動で言えば我々の同市内でのゲリラ街宣だけでも今年になってから計11度。その他を含めればむしろヘイト規制条例が施行される前よりも街宣自体はずっと増えている。
前述のように街宣そのものが外国人に危害を加えるようなことが趣旨ではなく、きちんとした政治的主張に基づく趣旨であるからだ。公然とした行政・自治体そして首長への真正面からの批評に他ならない。
従って事あるごとに街宣を記事にする神奈川新聞の石橋学記者は先走って記事にするよりも、それが本当に「差別」「ヘイト」の類だと思うなら市の審査会なりに「差別事件」「ヘイト事件」として申し立てをすれば良い。
その申し立てが認められてからでも記事にするのは遅くはないだろう。
このヘイト規制の「言論封殺の嵐」が吹き荒れる中にあっても、他団体への共闘・参加ではなく、独自に10回以上の街宣を開催出来たことでこの今年上半期での行動は大戦果であったと自負するものだ。
月並な締め括り方にはなるが、この行動を継続することで欠陥条例と言える川崎市ヘイト規制を修正するなり、修正に相当する代替条例を定めるための下地作りに奔走したい。
★NPO法人外追 公式サイト(広報)より川崎ゲリラ街宣の軌跡!
【神奈川】溝の口駅前「ヘイト規制」反対街宣! 2021年03月10日
【神奈川】京急・八丁畷〜川崎駅前 ヘイト規制是正&カナロコ糾弾街宣! 2021年03月25日
【神奈川】川崎大師駅前〜鈴木町 ヘイト規制是正&カナロコ糾弾街宣! 2021年04月03日
【神奈川】河原町団地〜尻手駅前 ヘイト規制条例&共産市議への糾弾行動! 2021年04月18日
【神奈川】川崎駅前(西口) ヘイト規制廃止及び市長&カナロコ糾弾街宣! 2021年05月05日
【神奈川】JR鹿島田〜新川崎駅前 「川崎ヘイト規制」反対&「入管法改正」推進街宣! 2021年05月13日
【神奈川】尻手駅〜河原町団地〜川崎駅西口 ヘイト規制条例&川崎市長への糾弾街宣! 2021年05月23日
【神奈川】JR鹿島田駅前 ヘイト規制条例&川崎市長への糾弾街宣! 2021年05月30日
【神奈川】幸区役所前 ヘイト規制条例&川崎市長への糾弾街宣! 2021年06月19日
【神奈川】幸区役所前〜河原町団地前 ヘイト規制条例&川崎市長への糾弾街宣! 2021年06月20日
【神奈川】新川崎駅前 ヘイト規制条例への糾弾街宣! 2021年06月27日