一敗地に塗れた逆境より、新たな闘争への決意!
令和3年度の総括として、この1年を一言で言い表わすと右派市民勢力「行動する保守運動」にとってどういう表現が当てはまるだろうか?
特に今年は法廷(裁判)での闘争と、議会進出を目指した選挙での大敗が目立ったものだ。
「一敗地」…。まさしくその表現が当てはまるほどに行動保守にとっての逆境であり、戦線の再構築と見直しが求められている。
私事で恐縮だが、東京・足立区での外国人学校(児童・保護者)への補助金支出の差し止めを求めた民事訴訟の高裁判決で敗れたのは今年5月のこと。
:拙ブログの関連エントリー
2021年05月28日 マイノリティと司法の在り方を考察!
ちなみに、この5月には国会にて「入管法改正(強化)」が見送られたことで日本国の治安に重大な悪影響を及ぼすこととなったものだ。
:同
2021年05月19日 入管法改正取り下げの暴挙!
川崎市における「妨害集団」による妨害をかわす意味で行なっていた「シークレット街宣」が今年唯一、敵方に追尾・発見されたのも5月のこと。その意味で特に良いことがなかったのがこの5月。
一方、秋の衆院選では『日本第一党』(桜井誠党首)が比例ブロックに4候補を擁立し、同党の桜井党首も東京15区より出馬したものの、大敗を喫した。これが10月31日(投開票日)のこと。
:同
2021年11月01日 亡国の選挙戦と、憂国の議会進出!
続く11月の葛飾区議選では、『日本国民党』の鈴木信行代表が立候補したものの、再選はならなかった。
:同
2021年11月09日 「行動保守」愛国陣営の行く末!
第一党の選挙では同党の瀬戸弘幸最高顧問(ブログ『日本よ何処へ =極右評論=』主筆)らが連日選挙活動を支援し、国民党の鈴木代表のところへは筆者(有門大輔)とともに川崎市の保守系活動家・佐久間吾一氏も自ら立候補を予定していた川崎市議補選(幸区)を投げ打ってまで連日ポスティングで葛飾入りしていたものだが、所謂「瀬戸陣営」の奔走はいずれも実らなかった。
そして年の瀬も迫った12月、前出の瀬戸弘幸氏が極左マフィア労組『連帯ユニオン関西地区生コン支部』と同支部の前執行委員長・武建一から訴えを起こされた民事賠償請求訴訟で合計40万円の支払いを命じられて敗訴。
:同
2021年12月17日 所謂「連帯裁判」の報告!
ただし、この裁判では連帯ユニオン関生支部に対する「極左マフィア」「犯罪者集団」とする表現の正当性は認められており、言わば「主義主張で勝って裁判で負けた」「勝負に勝って試合に負けた」と評することが出来る。
何よりも瀬戸氏らが『連帯ユニオンを糾弾する有志一同』として関西入りして以降、一連の騒動と逮捕劇が遠因となって連帯ユニオンのドンたる武建一は既に「最高権力者」の座を追われており、その意味で十二分に当初の目的は達せられたと言えるだろう。
たとえ裁判で些かの賠償額が生じたとしても、近畿地方での生コン業界の健全化を図る上で、これ以上の成果はない。
…他方、行動保守という「運動体」全体で見た場合の勝利らしい勝利だったのは、群馬県の県立公園に設置された「朝鮮人追悼碑」の撤去を求めた訴訟で、関係団体・関係者らが東京高裁にて逆転勝訴したこと。
:同
2021年08月28日 「朝鮮人碑」撤去判決の快挙!
元より一方に偏った政治的主張が禁じられている公共施設たる公園での石碑設置にて、(戦前日本による)「強制連行」「強制労働」などというでっち上げの歴史観を想起させるような文言が彫られた石碑など、撤去を命じられて当然だろう。
続く9月、川崎市内での街頭演説にて『日の丸街宣倶楽部』(渡辺賢一代表)の会員による演説が「あわやヘイト認定」されかかったものだが、市議会での審査及び議決にて正式に「ヘイトに非ず」の認定が下されたものだ。
:同
2021年09月23日 保守勝利! 川崎市『ヘイト審査会』の決定下る!
だが、これは川崎市にあって「ヘイトスピーチ規制条例(川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例)」の運用をめぐり、「憲法違反」が指摘される罰則付きの同市条例について同市議会が慎重に慎重を期した上での決定によるもの。
ヘイト規制推進派の反日勢力は今なお、同発言への「ヘイト認定」を要求して執拗に働きかけているようだが、決定が覆るとも思えない。
同じく連敗の中での勝利としては東京・武蔵野市議会での外国人「住民投票」条例化が同市内のみならず、全国的な注目と反発を集めた。
前出の日本第一党及び日本国民党、その他、行動保守系の各団体・各関係者が盛んに武蔵野市入りして熾烈な抗議行動を展開したものだ。
:同
2021年12月22日 所謂「武蔵野」騒動で全国区の石橋しばき隊!?
武蔵野市での外国人住民投票の条例化は議会での採決で「否決」されたものだが、こちらは自民党の国会議員らが精力的に反対行動を展開したものであり、言わば自民党の勝利だったと言える。
…その他、悲報が相次いだのが今年。3月には行動保守の重要関係者として、「五十六パパ」の愛称で知られた津崎尚道氏が急逝。
:同
2021年03月22日 悲報…津崎尚道氏、逝去
その翌月の4月上旬には『日本の心を学ぶ会』(渡邊臥龍代表)の専任講師であられた四宮正貴先生(『四宮政治文化研究所』代表)がお亡くなりになられた。
:同
2021年04月07日 訃報…四宮正貴先生、逝く
津崎氏の急逝では、津崎氏が主たる原告となって起していた裁判の継続にも重大な支障が出るなど、その影響は計り知れず、四宮先生の逝去で毎月恒例の勉強会もとん挫した。
重要関係者の訃報が相次ぐなど、あまり良い年とは言えなかったのがこの令和3年という年だ。
…しかし、世の中、幸運続きのように連戦戦勝であっても、どうしても人間には緩慢が生じてしまう。
直前の前例があまりにも上手く行き過ぎて、次の事例で緩慢による大きな失敗を招いてしまうもの…。
「万事塞翁が馬」という諺にもあるが、その時は良いと思っていても後でどういう結果をもたらすか分からない。短期的な圧勝も長期的な視野に立てばトンでもない失点だったり、思わぬ大きな敗北に繋がっていたりする。
しかし、逆に言えばこの短期間での敗北・後退も決して悲観すべきことではないだろう。