持たざる者が抱くルサンチマン(怨念)とは、つくづく凄まじい。
ドイツでは極右集団の暴力活動が再燃しているという。「職がない」…失望感と焦燥感を共有する“取り残された若者ら”の鬱積したエネルギーはゲルマン民族の怒りとして昇華され、その矛先を外国人労働者に向ける。それがたとえ、かつての同級生であったとしても例外ではない。
映画『アメリカン・ヒストリーX』(米国)の中で、消防士の父が息子達を前に話す一章は実に印象的だ。
「黒人であるというだけで白人よりも優先的に採用された奴と共に、生命を賭して職務を遂行できるか!ただ黒人だからという理由で仕事を与えるというシステムが、消防士である俺の生命を危機に晒している!それで真の人権と言えるのか」
かつて私が日本国内の極右団体に属していた頃、WEBサイト上の討論相手から「民衆への愛ではなく、ルサンチマン(怨念)に根差す活動ほど醜いものはない」との指摘を受けたが、何かに対する怨念を常に内在していたからこそ、私は今日まで狂信者としての誹りを受けることさえ甘んじてこれたのだろう。
ドイツでの話に戻す―。欧州をはじめ移民問題に悩む先進国は自らのエゴで外国人労働者の導入に踏み切った結果、今日の惨状を招いている。我が国とて南米からの労働者や難民を多く抱える地域(愛知県や群馬県、神奈川県などの一地域)では、“明日のベルリン”を想起させるほどに地元住民との間で軋轢を抱えているという。
外国人労働者をめぐる失業問題には善も悪もなく、あるのは生き残るべく者と、排除されるべき者であり、少子化社会の到来を受け俄かに外国人労働者導入が議論される我が国でさえ逆差別の様相さえ呈する本末転倒の事態を招いた時、自民族に鬱積したエネルギーは権力の弾圧・統制さえも遥かに凌ぐことを今日のベルリンは教え示しているのではないか。
<独総選挙>極右「ネオナチ」の暴力が活発化
【ベルリン斎藤義彦】9月に前倒し総選挙が行われるドイツで、極右「ネオナチ」の暴力が活発化している。一方で極右政党が拠点にしている旧東独では保守政党や左派政党までが、極右の主張と酷似した「外国人労働者排除」などを唱え、極右にすり寄る現象も起こり始めている。




























