2007年03月24日

[研修生]国際問題になる前に制度廃止を!

<研修生転がし>
制度悪用し低賃金で外国人雇用 各地で横行

c00c74a7.jpeg 日本の高い技術を学んでもらおうと国際貢献の一環で設けられた外国人技能実習生・研修生制度を悪用し、賃金を不当に安く抑える「研修生転がし」と呼ばれる手口が各地で横行している。研修生が労働基準法で定められた最低賃金の半分以下の「研修手当」で雇用できることに目を付け、実習生に昇格する直前に「実技試験に落ちた」などとうそを言って帰国させ、新たに別の研修生を受け入れているという。
 同制度では、研修生は1年間、座学や実務の研修を受け、国からの委託で自治体が行う技能や日本語などの検定に合格すると、実習生としてさらに2年間の技能実習を受けられる。研修生への手当は受け入れ企業などの裁量だが、実習生は労基法の適用対象となり、最低賃金が保証される。
 しかし、各地の組織と連携して支援している福井市の市民団体「外国人研修生問題ネットワーク」によると、研修生が座学を受けるケースはまれ。研修生転がしに関する相談も、この2年間で北陸、中部、東北、中国地方などで20件あった。手当は、日曜日も休みなく1日8時間以上働いて月に5万円という人もいた。
 福井県越前市では昨年5月、縫製の技術を学ぼうと来日した中国人男女3人が、実際には検定試験に合格していたのに、実習生になる2カ月前に、受け入れ先の協同組合から「縫製の実技試験に落ちた。実習生になれない」と言われ帰国した。組合はその後、別の研修生3人を受け入れた。
 昨年4月には福井市内の塗装会社が中国人の男性研修生(31)に「実習生になれない職種になった」とうそを言って帰国させた。同ネットがこの研修生への聞き取り調査をもとに残業代未払いなどを福井労基署に訴えた結果、会社は研修生の受け入れ停止処分を受け、その後、廃業した。この研修生は帰国前、「進んだ技術を学びに来たのに、途中で帰らされ残念」と話していたという。
 石川県では昨年、中国からの男性研修生2人が受け入れ先の鉄工所から帰国を促され、夢を断たれた思いがしたのか、そのまま逃亡した。
 同ネットの高原一郎事務局長は「志を持って来日した外国人が苦しい思いをしている。国の制度自体に不備があり、改善しないと研修生転がしはさらに増えるだろう」と指摘している。【松井聡】(3月13日付 毎日新聞)

日本社会は非人間的になれるのか―!?

 研修の名を借りて、実際は安い賃金で外国人をこき使い、次々と新たな研修生を受け入れる―。 

 全く以って、日本企業の中には悪辣な奴が少なくない…と言いたいところだが、実のところ私は外国人研修生らに同情する気にはなれない。

 これは、単行本『外国人犯罪』にも書いたことだが、研修生転がしならぬ「不法就労外国人転がし」をやっている会社経営者「」を直に取材したことがある。

 法的に立場が保証されておらず、入国管理局の目を掻い潜る立場にある不法就労外国人(主に中国人や韓国人)を使うだけ使って、賃金もろくに払わずに、新たな不法就労外国人を雇うという、筋金入りに狡賢い工場経営者「T」がいた。

 勿論、賃金を貰えなかった不法就労外国人は取り立てに来て支払いを催促するが、筋金入りにいい加減な「T」社長は場慣れしていて、一向に支払いに応じない。
 何より、歳のせいか、あらゆることにいい加減になっているT自体に手持ちの現金がなく、自宅アパートの家賃まで滞納し続け、アパートのオーナーが逆に「お金を払うから立ち退いて下さい」という、本末転倒の有り様だったのだ。
 
 こんな状態では不法就労の外国人に、未払いの賃金など払う余裕もあるはずがない。

 不法就労外国人のほうもT社長の人柄に騙されて、いつかは払ってもらえる、という僅かな期待を抱いて新たな職場を探すことに奔走する。

 不法就労外国人も老獪だが、日本人経営者の中にも相当、老獪な奴がいると思わされたものだ。

 逆の例もある。 同じく不法就労のイラン人を雇っていた会社経営者の話だが、生活が不便であろうイラン人のために家財道具を提供していたところ、このイラン人の要求が次々に高まったという。

「生活用品が足りないだろうと思って、中古のやつなんだけどベッドやら机やらをやったんだよ。
 すると、あのイラン人の野郎、次の日には猯簑庫が無いよ瓩世箸爛織鵐垢無いよ瓩覆鵑童世そ个靴討諭Fにきて犲分で揃えろ瓩辰禿槎弔辰燭鵑世茵(会社経営者の話)

 外国人労働者というのは不法就労という立場であれ、日本人の側が隙を見せると往々にしてつけ上がる。言い換えれば日本人の側がボケッとし過ぎているのだろうが、しっかり首根っこを押さえつけるくらいの気概が無ければ、日本人と同じように考えていては扱えない。

 だから私としては、まるで馬車馬のように外国人研修生を扱う日本企業の立場というのが分からなくはないのだ。

 大体、外国人研修生は「技能を修得するために志をもって来日した」だとか「国際貢献」だとか、マスメディアの書いていることも、どこまでが本当の事なのか分かったものではない。
 中には「酷い扱いを受けた」とする外国人研修生の言い分を鵜呑みにしている場合もあるだろう。外国人研修生の地位向上を図るため、意図的な偏向記事も有り得る。
 ゆえに変考(偏向)マスメディアだ。
  
 外国人研修生をめぐる日本企業の不正がすべて真実なのか―、あるいは全般的に見て、どのくらいの割合で起きていることなのか―。

 各地で勃発する外国人研修生絡みの不正は、遠からず国際問題にまで発展するだろう。
 不法就労の温床にもなっていることから、治安問題の観点から国内からも反発が高まると考えられる。

 問題は、制度上の不備で外国人研修生を過酷に扱ったとされ、国際的な指弾に耐え得るのかということだ。このことを私は研修生制度を発足させた政治家たちに訊いてみたい。

 もし、日本が外国人単純労働者の導入に踏み切った場合、もっと非人道的・非人間的な扱いが各地の労働現場で横行することになるだろう。

 外国人研修生の扱いでさえ、ここまで問題になるのだから、正規に外国人労働者を導入した場合、もっと熾烈な反発が変考(偏向)マスメディアから展開されることが予想される。

 まして日本企業に良心的な扱いが出来るとは思えない。

 外国人労働者を馬車馬のように使うだけ使って簡単に捨てられるほど日本社会が強靭(非人道的、非人間的)な体質なら、外国人労働者の受け入れも良いだろう。
 しかし、そのような冷酷な社会になることは不可能で、国際的な批難にも耐えられないことは、今日の外国人研修生問題を見ても明らかである。

 制度のみを変えても「研修生転がし」の実態が改善される気配は無い。
 国際的な批難の的になる前に廃止したほうが良いだろう。

〔有門大輔〕
ブログ・ランキングへの応援クリックを!

『国民の総意』 
http://strategy.co.jp/

新しい風を求めてNET連合
http://shinpuren.jugem.jp/

NPO外国人犯罪追放運動 公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/gaitsui/


強制貯金:「賃金返せ」 
ベトナム人研修生ら訴え−大子の倒産工場/茨城

 倒産した大子町の工場で働いていたベトナム人研修生と技能実習生計20人の賃金計723万円が、会社側に強制的に貯金されたまま返金されていないことが分かった。全国労働組合総連合・外国人労働者問題連絡会(東京都豊島区)と技能実習生6人が16日、県庁で会見した。
 20人は国の外国人研修・技能実習制度に基づき06年7月までに来日。大子町大子の衣類製造会社3社(いずれも加藤竹夫社長)の工場に住み込みで働いていたが今月になって3社が倒産。同連絡会によると加藤社長は20人の毎月の労働手当から強制的に3万円を天引し会社に貯金していた。また、技能実習生を不当に安い賃金で長時間働かせたり、居住スペースが極度に狭い宿舎で寝泊まりさせるなど、労働基準法に抵触する労働に従事させていたという。
 同連絡会は加藤社長に対し、貯金していた賃金723万円を早急に返金するよう求める方針で、「研修制度を利用した悪質な犯罪。全国でこうした違法労働がまかり通っている」と話した。【土屋渓】(3月17日付 毎日新聞)
 

中国研修生ら 劣悪労働と訴え 
総領事館が現地調査 都城の縫製会社

 宮崎県都城市の縫製会社で、受け入れている中国人研修生12人と実習生17人の計29人が賃金や労働環境をめぐって会社側と対立、市に待遇改善を求めていることが16日、分かった。
 会社は西日本新聞の取材を拒絶。事態を重視した駐福岡中国総領事館は職員2人を派遣し、調査を始めた。
 都城市によると、研修生らは2004年から順次、縫製技術を学ぶため都城繊維協同組合を通じて同社で研修や実習を受けていた。昨年夏ごろから、午後9‐10時までの長時間労働にもかかわらず、正当な残業手当を支払ってもらえないなど賃金面での不満を持つようになった。
 今月12日夕、会社側との交渉の場で社長が「中国人はあつかましい」と言いながら研修生2人の胸ぐらをつかんだため、研修生らは同日夜、都城市役所に駆け込んだ。15日には同領事館職員が立ち会い、会社側と研修生らとの会合があったが不調に終わった。
 研修生の1人は「普段から暴言を吐かれたり、長時間の労働を強いられている。改善されるまで会社に戻りたくない」と話している。
 駐福岡中国総領事館は「都城市から通報があり、この問題を非常に重視している。入国管理局や労働基準監督署にも協力を求め、事態収拾に当たっている」と話した。
(3月17付 西日本新聞朝刊)


Posted by samuraiari at 23:17 │ このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのトラックバック
 キリスト教・予定説の中核は「契約」である。  契約について拙者の最近体験したこ
天皇と国民との契約【Empire of the Sun太陽の帝国】at 2007年03月25日 16:32
 まず生物学・動物学から行く。  チンパンジーは父系社会である。  ボノボ(ピグ
伝統とは歴史の蓄積:構造主義天皇論【Empire of the Sun太陽の帝国】at 2007年03月26日 17:00
この記事へのコメント
5
>柳生すばる様

TBを有り難う御座いました。
外国人研修生が酷い扱いを受けたという事例が嘘か本当か、各地で勃発しておりますが、こうした事態の横行が人身売買さらには慰安婦問題にまで結び付けられはしまいかと憂慮するものです。
貴ブログにありますように、まさに「契約社会の到来」ですね。
それにしても不法滞在外国人という奴らはあまりに酷い。最初から契約されていた短期ビザによる短期在留の約束を破って不法に滞在した上、在留特別許可をよこせ、なんて言うんですから。
Posted by 侍蟻 at 2007年03月25日 18:41
5
外国人労働者はこれからは、もっと要求が厳しくなるし、トラブルが多発する時代になると思います。中国は今年大卒が600万人も経済成長10%と言われる国で起きます。それが毎年積み重なるのです。必要以上に大学を作りすぎたのと、人民の要望も高い地位を求めて子供が大切な一人っ子なので、ステータスとして大卒を望んだからです。日本のようなニートも存在してる。しかし270万人ずつ未就労大卒が溜まると来年は870万人、翌年は千万人を越えます。自国で大人しく家庭での中で元気な20代の若者が待機してる状態など考えれない。研修生制度の改善をしても、日本側とのギャップは埋まらないし、日本の社会環境を見回すとその地位の改善を要求するのも彼らの質的背景環境が変化してるのだから当然激しい物になる。高学歴の若者が夢を挫折させれた恨みは相当です。
安易な手段で外国人受け入れを許すと手に負えない危惧がある
Posted by ようちゃん at 2007年03月26日 00:57
5
>ようちゃん
コメントを有り難う。
わざわざ日本にまで出てくる必要はない。自国でニートでもヒキコモリでもやって、親の財産でも食い潰してもらいたいね。でも、その結果、憂さ晴らしがネットでの反日・愛国無罪では世話ないね。^^;
冗談はこのくらいに、日本だってニートやら何やらの問題は深刻で、外国人の面倒を見ているところではない。国連から「移民・難民受け入れろ」の要求が高まっているんだから、自国内にも「これだけ漂流民がいるんですよー(汗)」というところアピールしたほうがいいよね。まず、自分の子供の面倒見が最優先です、って。
Posted by 侍蟻 at 2007年03月26日 18:24