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前エントリー「提言 多文化で危うし同化でなお危うし!」
http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51908801.html
★共生主義の同盟関係?
イギリスやドイツを模倣した悪しき国づくりと門戸開放!
読売新聞の「Nippon蘇れ」と題した特集記事のうち、移民の受け入れに主眼を置いた「吸収」シリーズは平成25年8月22日付の記事を以って5回にわたる短期連載を終えた。
拙ブログでも同じく5度にわたる読売特集への批判記事を一旦は終了することとしたい。
それにしても外国人移民を受け入れることで日本蘇れ…とは、ふざけた発想である。これは外国人移民で労働力を補完させることにより、「日本を強くする」などと言う財界人にも共通していることだが、蘇るとか強くするという意味を履き違えているのではないか。
読売の特集記事も世論をリードする大新聞がその前提からして大きなミスリードをしている。
これまで様々な学者や大学教授、知識人、文化人が登場したが、極めつけは駐日ドイツ大使という外国の高官である。
「摩擦を恐れず」などと日本人に提言しているが、その前にそちらの御国においても移民との摩擦が深刻なようですが…と提言したくもなるだろう。
この駐日大使は日本とドイツで国民性が類似した点を挙げ、四方を海に囲まれた日本とは異なり、欧州の中心地に位置して陸続きだったために、外国からの人材の受け入れを比較的、自然に受け止められるとしている。ドイツでの現状(移民問題)を見る限り、とてもそうは思えない。
「ドイツも日本文化から様々なことを学んだ」「国民性が似通っている以上、こうした地理的条件の違いはあるが、『島国根性』の日本人もきっと乗り越えられる」としている。
ドイツと言えば先ごろ、副総理の麻生太郎が憲法改正の手順をナチス・ドイツに倣うべきとした発言が未だ記憶に新しい。
これは、かつて『国家社会主義者同盟(民族思想研究会)』というナチズムの復活を掲げた団体に所属した経験のある筆者(有門大輔)が身近でさんざん見聞きしたことだが、戦前日本とナチス・ドイツを同列・同種に語る向きがある。何もナチズムの愛好者ならずとも、一般的にも第2次世界大戦を同盟国として戦った国というイメージがどこかで強いのではないか。
ナチス・ドイツと戦前日本が歩んだ系譜は似て非なるもので、まったく対照的に異なっている。ナチスの場合、徹底した純血主義を追求したが、戦前日本の場合は朝鮮半島の統治政策と、その出身者を同じ日本人として扱った同化政策に見られるように混血主義を追求したのである。
改憲などはどうでも良いが、日本がドイツに倣うとしたらナチス・ドイツ時代における純血主義にあるだろう。
麻生発言も然り、よく政治家が何か強硬な発言をすると、すぐにナチスやヒトラーに擬えた揶揄をされたりするが、本当の意味でナチやヒトラーに擬えられる政治思想の政治家は議会体制が始まって以降、唯の1人として登場していない。最近では東京・新大久保における「反韓国」の愛国市民デモがレイシスト呼ばわりされて激しい妨害にさらされているが、これも本当のレイシズムという意味では当たっていない。
件の駐日ドイツ大使の記事も冒頭から「日本はドイツをモデルの一つとして近代国家を築いた」とあるが、近代日本が特にモデルとしたのはイギリスで、薩長両藩はイギリスの思惑に基づいて革命政府(明治政府)を樹立し、今なお、その体制を死守するよう保守思想で日本人を洗脳したままである。
そのイギリスにおける多文化相互尊重・共生主義を模倣して日本が「日本型移民受け入れ」に踏み切ろうとしているのは何とも皮肉である。多文化…と言えば首相からして失敗だったと明言したドイツもまた、その方式の移民受け入れをなおも継続しなければならない羽目に陥った。
かつて第2次大戦中、戦前日本の同盟国であったドイツの駐日大使が今度は多文化共生主義での同盟国(?)となった日本に対し、「島国意識から発想を転換させよ」だとか「第3の開国は着実に前進している」と説いているのだから、これまた二重三重に皮肉なものだ。
この駐日ドイツ大使は明治維新による近代日本の開国を評価。次いで第2次大戦での敗戦を第2の開国であるとして、来たる労働市場の全面開放と外国人材の積極登用を「第3の開国」と位置づけているようだ。
この辺りの主張は日本の知識人の受け売りなのか、それとも日本のことだと思って好き勝手に言っている欧米人の言説を日本の知識人が真に受けたものなのか…。
駐日大使は「前の二つほど障害は大きくない」と言ってくれるのだから、他人事だと思って何でもアリである。
障害が少ないどころか、今度は決定的で取り返しのつかない禍根となるだろう。
ちなみに言っておくが、第2次大戦での日本の敗戦は(GHQによるものの)、日本の朝鮮半島統治に終止符が打たれたものであり、8月15日は終戦記念日などではなく、「朝鮮半島統治からの解放記念日」なのである。
在日朝鮮人(特権)問題は残ったが、これにより朝鮮人との同化・同和政策は一応の終焉を迎えた。
日本は第3とやらの開国に向かっているのではない。断言して現代日本は「次なる鎖国」へと向かっているのである。
読売特集に登場した駐日ドイツ大使のように、日本を絶賛してくれる外国人に拍手喝采を浴びせては悦に浸ってきた日本の右派・保守層も悪い。こうした外国高官の言説を有り難く賜っているから、いつまで経っても外国人への門戸開放政策に狂奔させられる羽目になってしまう。
日本企業への外国人の登用よりも、ドイツにおける移民問題がどうなっているのか、その惨状を1人でも多くの日本人に聞かせてもらいたいものだ。
これこそが日本のみならず、移民問題に苦しむ先進各国が打ち破るべきタブーだ。
最終章となった読売の特集では各企業における外国人留学生の積極登用を、外国人の積極登用をと説いている。
現在の日本で最も移民の受け入れを積極的に説いているのは企業つまり財界である。この経済界が主体となった日本では企業が外国人の登用に踏み切れば、学校も、地域も、社会全体が外国人の参画を否応無く受け入れざるを得ない。
読売特集では中小企業にまで世界進出をせよと説く駐日ドイツ大使と並んで東大准教授が登場しているが、その准教授の言葉を引用して「外国人採用をブームに終わらせてはいけない」だとか「彼らが定着し、継続的に働ける仕組みを」「社内で外国人の考えや文化などを受け入れる教育も必要になってくる」などと説いている。
このような企業即ち売国財界人・亡国経済界の主導によって成り立つ国の体制を終わりにしなければならない。
前述のように近代化以降の議会体制という国の統治機構も、経済界が主体となった社会もロクなことはない。
巷には日本人失業者が溢れているというのに、この期に及んでなおも外国人を登用せよ、留学生を採用せよとはキチガイ沙汰である。
かつて労働者が少なかった頃の日本では労働組合が経済界に対して強く出ることが出来た。だが、労働者が有り余っている現状では企業経営者や経済界の意向に叛旗を翻そうものなら、忽ちクビを切られてしまう。そこへ来て、さらに外国人労働者・移民の受け入れ…と来れば、その目論見は明らかである。
賃金(コスト)を抑えるために労働者に文句を言わせない、即ち労働組合のチカラを削ぐために、外国人労働者・移民の受け入れによって労働者を溢れさせることが目論見である。
よく労働市場の開放で大混乱になるとする論を聞くが、企業経営者・経済界にとっては、その労働市場の大混乱による賃金抑制と私益追求こそが目論見であって、連中の眼中には10年後、20年後の日本がどうなるかとか、そんな頭は最初から欠片も無い。
奇しくも読売特集が終わった翌日の8月23日には、ブルネイで開かれていたTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の首脳会合が閉幕。我が国の経済財政政策・TPP担当相は「年内の妥結に向けた努力」を表明した。
このTPPも経済の完全自由化と労働市場の開放により、留学生をはじめ外国人の積極登用及び外国人労働者・移民の受け入れに拍車をかけるものだ。
TPPや労働市場問題、留学生の受け入れや外国人労働者・移民の受け入れといった個々の問題に限らず、経済が主体となった国の在り方こそぶっ壊したほうが良い。
読売特集に登場した東大准教授は経済界首脳とは異なる日本企業の実態として、キーワードにもなり得る、評価すべきことを述べてもいる。
「日本企業では、留学生など異質な人を『カプセル化』してしまい、溶け込みにくい状況をつくってしまうことがある」
実は経済界首脳の思惑とは異なり、外国人の登用に及び腰となり、異文化を上手く享受出来ない、企業の内外を問わず外国人が溶け込みにくい状況をつくっているというのが多くの企業に見られる実態ではないか?
強引にも外国人の積極登用が上手く行っているかのように煽っているのは財界首脳の意向を受けたマスメディアのみ。
要は「老害」と老害に毒された発想を持つ者らさえ消せば、門戸開放に舵を切ろうとしている日本の状況は劇的に変化、大転換する。
現在、日本の左右両陣営は原発推進か、脱原発かで既存の対立軸から大きく揺れ始めている。
外国人問題でも政治思想云々の以前に、生活面から外国人を嫌悪しているのは右派・保守より、労組に見られるように、むしろ左派。
左右の概念を決定的に突き崩し、日本に地殻変動をもたらすのは原発問題ではなく、どこかで大爆発すると予期される外国人(労働者・移民)問題である。
近代以降、政治のみならず、社会全体を覆ってきた左右両翼及び中道という概念も「日本人か」「外国人か」の概念に転換されねばならない。
もう、「その時」は刻一刻と近付いている。
了
※これまでの読売バッシング記事へのコメントを下さった方々、どうも有り難う御座いました。遅くなりますが、順次お返事のほうをさせて頂きたく思います。 ←ブログランキング応援クリックお願いします♪
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