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2022年05月13日 「北朝鮮との戦争」を考察!
◇ 大統領訪問を前に日米韓が総崩れ!?
巧妙な情報操作でコメ・食糧支援に次ぐ暴挙!?
日本政府がコロナ対策支援で、北朝鮮へのワクチン供給を検討しているというニュースには改めて驚く。
ひと頃、北朝鮮での飢餓が盛んに伝えられていた時代より、独裁政権によるミサイル発射は繰り返され、その「軍事的暴発」の懸念がニュースで流されてきたが、これなどは巧妙な「情報操作」だったのである。
つまり、北朝鮮に食糧支援しなければ軍事独裁政権が暴発するぞ…戦争になるぞ…という一種のプロパガンダによる日本への脅しであり、北朝鮮の独裁政権のみならず、メディアぐるみでこの対日プロパガンダに加担していたということである。
そして今度はコロナ対策支援でのワクチン供給がなければミサイル発射に次ぐ核実験で対日戦争?
ご丁寧にメディアではマスク姿の北朝鮮将軍・金正恩の映像が公開されたようだ。飢餓に喘ぐ子供たちの次は将軍までがコロナ感染の危機に瀕しているのでワクチンを供給せよと?
それならばミサイル実験に次ぐ核実験の示唆など、明らかに順序も筋道も違うのだが、日本人拉致被害者が依然として帰って来ていない中で、当の北朝鮮に対してワクチン供給などは噴飯ものであり、これほどに滑稽な話はない。
拉致被害者を一人とて還さないばかりか、「既に解決済み」などと嘯くテロ国家の共産主義軍事独裁政権にワクチン供給とは一体、何の「人道支援」なのか? 人道支援を施してもらいたいのは当の拉致被害者とそのご家族。
人道を行動として実行に着手しなければならないのは先ず北朝鮮。てんで人道の意味が逆転してしまいそうな話である。
結局、日本の対北姿勢は経済制裁を発動中の今なお、盗っ人に追い銭の如くコメ支援・食糧支援を行なった20〜30年前と何ら変わっていないばかりか、余計に悪化するばかり…。
そして韓国で先ごろ新政権を発足させたばかりの尹大統領が施政方針演説にて、北朝鮮へのコロナ対策支援を明言した。
以下、ニュースより
尹大統領が施政方針演説「北が応じるならコロナ支援惜しまない」5/16(月) 10:50配信 聯合ニュース【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日、国会で2022年度(1〜12月)第2次補正予算案に関する施政方針演説を行い、「北の当局が応じるなら、新型コロナウイルスワクチンを含む医薬品、医療器具、保健関係者など必要な支援を惜しまない」と述べた。尹大統領は、人道支援については南北関係の政治、軍事的状況を問わずいつでも開かれているとの意向を再三示してきたとして、新型コロナの脅威にさらされている北朝鮮住民に必要な支援を惜しんではならないと強調した。朝鮮半島情勢に関しては「われわれの安保の現実はさらに厳しくなっている」としながら、北朝鮮が日増しに核兵器システムを高度化し、ミサイルの発射実験を続けていると指摘。尹大統領の就任2日後の今月12日にもミサイル3発を発射し、核実験を準備している兆候も捉えられていると説明した。尹大統領は続けて「形式的な平和ではなく、北の非核化プロセスと南北間の信頼構築が好循環する持続可能な平和を作らなければならない」と力説した。
以上
大統領選の最中、北朝鮮への先制攻撃(即ち北進)をも明言した尹大統領だが、就任式より既にその対北姿勢はトーンダウン。
今回、北朝鮮の非核化に言及しつつも、南北間の政治的状況や軍事的状況を問わず、人道主義に基づいて北朝鮮への惜しみないコロナ対策支援を明言したものだ。
結局、これで尹政権も近年の保守政権とまったく変わらない。
北朝鮮問題に関して「我々の安保の現実はさらに厳しくなっている」とした尹大統領だが、さらに厳しくしているのは自分たちであり、その意味では日本と同じく結局は北朝鮮がどうと言うよりも自国の問題。
かつて米をはじめとする食糧をタダ取り同然に北朝鮮にかすめ取られた時と同様、それがコロナ・ワクチンに代わったというだけで、その構図はまったく同じ。
違っていると言えば、北朝鮮が核保有を示唆・明言したということ。北朝鮮が軍事化を進めれば進めるほどに日韓両国の弱腰は顕著に…。
尤もバイデン米国大統領の訪日・訪韓が来週に迫っている時期ということもあり、ここは北朝鮮への人道支援で日韓両国が足並みを揃え、同大統領の日韓両国での滞在中には波風を立てないようにと両国政府が腐心しての苦肉の策なのかも知れない。
しかし、米国大統領の訪日・訪韓を間近に控えていることを嘲笑うかのように立て続けにミサイル発射の軍事挑発を日韓両国に対して繰り返すとは何とも舐めた態度であり、その上に「ワクチンを寄越せ」とばかりに居丈高な態度を前に、日韓両国がやらなくて良いことで足並みを揃えるというのは何とも屈辱的な話だ。
そんなにワクチンが欲しければお金でも払え…拉致被害者の一人でも還せという話に他ならない。
日本も北朝鮮と同様、核を持とうと思えば持てる。それが現実的でないと言うなら、在日・極東米軍とのニュークリア・シェアリング(核兵器の共有)だけでも状況はかなり違ってくるだろう。
日韓間は対北強硬姿勢でこそ足並みを揃えなければならないというのに、その結果、米国がどう出るかは日韓両国次第である。
現状のままでは日韓両国からのコロナ対策支援を行なったところで、米・食糧支援の時と同様、ワクチンだけを食い逃げ同然に持ち去られ、安保上の何の見返りも得られなかったという結果に終始するだろう。
こと日本はこの20〜30年間、北朝鮮によるこの手口でまんまとやられてきた。今まさにその愚挙を繰り返さんとしている。
尹・韓国政権の対北姿勢は暫し注視する必要があるが、かつて北朝鮮の暴発・北朝鮮による戦争を抑えるために食糧支援が正しいとされたように、ここでコロナ対策支援でのワクチン供給を正しいこととして捉えてはならない。
もうこれまでアメは十分過ぎるほど北朝鮮に与えてきた。ここらで「ムチ」を与える議論に傾斜したところで、それは一方向に偏っていることにはならない。
いつの間にやら対北経済制裁の強化を議論する向きはまったく伝えられなくなったが、ウクライナ侵攻での対露制裁と同様、現行憲法下でも可能な「軍事制裁」を討議しなくてはならない。
岸田文雄首相は先の国会における質疑応答にて、現行憲法下でも集団的自衛権の行使における「(直接的・間接的を問わぬ脅威への)先制攻撃は可能」との答弁を行なったものだ。
「敵基地攻撃能力の保有」については従来の政府見解を堅持するとしつつ、議論そのものの活性化には前向きな見解を示している。
対北戦争をシミュレーションした日米韓による大規模な合同軍事演習の実施で各国の本気度が問われる。
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